院試解答TeX化プロジェクト
京都大学大学院 工学研究科 電気・電子工学専攻

院試対策

「院試FAQ」で大体、電気系院試の雰囲気は掴めたと思うので、ここでは具体的な対策をまとめます。

※管理人が電磁気・真空・電気機器を勉強していないのでそれらについてはノータッチです。

【全体を通して】
普通の人は10科目勉強すると思うので、まずどの教科を排除するか?といのが問題になります。意外にも皆選択する教科は大体一致します。

専門Aでは電磁気を勉強しない人が多いです。特別難しくはないようですが、なぜか敬遠されています。物性と電気回路は難易度が高い年がありますが、選択している人は結構います。

専門Bは真空・通信・半導体のどれか、という感じです。ほかの3科目はほぼ全員が勉強していると思います。 また、b-6で電気機器か放電を選択するのですが、ほぼ全員が放電を選びます。理由は下にも書きますが、放電は必要な知識が少なく解きやすいからです。

【専門A】
《複素関数論》
知識が無いと解けない問題はあまり出ません。そこそこの数学力があれば大抵の年は満点狙えます。 問題の中心は留数定理ですが、平成17年だけ少し変わった出題でした。
過去問で少し慣れた後は教科書の例題や章末問題で演習すれば良いと思います。

《微分方程式》
知識はほとんど必要とされません。平成20年は固有値を求めなければならず、求め方を忘れていた人はアンラッキーでした。 全く勉強せずに過去問に挑戦しても大抵の年はスラスラ解けるでしょう。
ただ、あまりなめていると危険なので過去問や定期テストの問題で演習しておくと良いと思います。

《電気回路》
平成20年や平成18年など見慣れない回路が出たりして結構やっかいです。本質的にはそれほど難しくはありませんが、 計算がややこしかったりするので大変です。
勉強は三回生の電気回路授業プリントが中心になると思います。近年どこかで見たことあるような問題は出にくいようなので 、しっかり実力をつけましょう。ちなみに、分布定数回路で四端子定数を用いると楽になる問題が結構あるそうです。

《物性基礎》
平成20年・平成18年がかなり難しいです。その他の年は高得点が取れる内容です。 大抵の年は教科書に載っていて、かつ授業ではやらなかった少し発展的な話題が問題になっています。 平成20年はモロ量子力学の問題で、量子力学に親しんでいる人でなければかなり難しかったと思います。 実際(ii) まで進んだ人すらあまりいなかったそうです。
対策はまず教科書をしっかり勉強しましょう。余裕があれば三回生の量子論の授業を復習しておくと良いと思います。

《電子回路》
難問は出ていません。本番で少し考えて解くタイプの問題が多いので、単に覚えるだけでなく動作原理などを理解 しておくことが必要です。
教科書が分かり易いので、教科書をしっかり勉強しましょう。院試や定期テストの過去問も勉強になると思います。

【専門B】
《通信基礎》
《論理回路》
《自動制御》
《半導体》
《放電》